ミラドライ治療の概要
ミラドライ治療の歴史
ミラドライは、2010年にアメリカMiramar Labsから「皮膚を切らずにわきが治療を行える革新的な治療機器」として日本に初めて輸入されました。
治療の特徴としてはマイクロ波(電磁波)によって、汗腺にダメージを与え熱処理を行うことでわきがの根本の汗腺を取り除くという方法になります。
FDAに認定された安全の治療法
ミラドライ機器はわきが治療機器としてFDA(米国厚労省)から認可が下りている唯一の機器です。
日本でいう【厚生労働省】にあたるのがFDAになり、健康食品や医薬品について症例研究データを元に効果・安全性についての承認審査や品質検査を行っている機関になります。
ミラドライの原理
マイクロウェーブ(電磁波)の性質を利用した「切らないわきが治療法」
ミラドライ治療では、電子レンジでお馴染みの「マイクロウェーブ(電磁波)」を利用し汗腺を熱処理することで、わきがの原因となる汗腺機能を不能にいたします。
ちなみに「電磁波による治療」はあまり一般の方は耳にしない言葉だと思いますが、高い安全性と効果が実証されており、癌、腫瘍、心臓の治療など様々な医療分野に既に応用されている技術です。
今回、ミラドライに利用されるマイクロウェーブの具体的な性質は、極性分子(水分子)に選択的に吸収され、高熱に変換されるというものです。
ミラドライはマイクロウェーブ(電磁波)を照射する機器ですが、この機器をわきに密着照射させることで、わきがの原因となる汗腺が多く分布する部位に直接マイクロウェーブを照射する事が可能となっております。
1点、電子レンジとミラドライが大きく違う点としては、ミラドライ治療では電磁波が拡散することなく、集中的に狙った部位に照射できる機械構造になっているという事です。
ミラドライ治療の原理図解
Phese.1
わきがの原因となる汗腺(汗腺は【アポクリン腺】【エクリン腺】の2種類存在します)が集中する層へマイクロウェーブを照射します。
冷却されている表皮から真皮は抵抗が少ないので、エネルギーはより深部へ行き渡ります。
Phase.2
マイクロウェーブの周波数は、真皮を通過しやすく皮下脂肪で抵抗を受けるものが選択されています。このため、皮下脂肪層と真皮の境界にエネルギーが蓄積されることになります。
マイクロ波は極性分子(水分子)に選択的に吸収されてエネルギーが熱に変換される性質を持っているので、水分を多く含む汗腺が熱破壊をおこします。
Phese.3
汗腺を熱破壊することによって周辺組織に重篤な火傷の発生は御座いません。
理由として、ミラドライにはハイドロセラミック・クーリングという冷却システムが備わっており、表皮脂肪層の抵抗と表面からの冷却によって、熱の影響は汗腺があるエリアに集中するためです。