緊張で脇汗が止まらない!原因と簡単に止める方法を解説
『緊張で脇汗が!』
『自分の脇からニオイが出ていないか気になる!』
暑い時はもちろん、面接やプレゼンテーションなどの人前に立つ時の緊張する場面でも、いつもより多くの脇汗をかいた経験のある方も多いはず。
思わぬ大量の脇汗にどう対処したらいいのでしょうか。
今回は、ワキガ・多汗症治療のパイオニアであるマリアクリニックが、思わぬ脇汗を簡単に止める方法について解説します。
この記事を読めば、根本的に脇汗を止める画期的な治療法もわかります。
ワキガ・多汗症について
まず脇汗が出る仕組みを解説します。
汗腺は2種類ある
汗が出ることで体温が上がらないように調節する役割を担っている汗腺は2種類あります。
・エクリン腺
・アポクリン汗腺
こちらの2つの役割を細かく解説します。
エクリン腺
エクリン腺は、体温調節や辛い物を食べたときに汗を分泌する役割を担う汗腺です。これらの汗腺はほぼ全身に分布し、手のひら、足裏、そしてワキなどに特に多く存在します。エクリン腺から分泌される汗は、わずかな塩分や尿素を含んでおり、その98%以上が水からなります。
アポクリン汗腺
アポクリン腺は、精神的な変化に反応して汗を分泌する腺で、これを精神性発汗と呼びます。エクリン腺が全身に分布しているのとは異なり、アポクリン腺は体の一部、例えばワキや乳頭などにしか存在しません。
汗腺は2種類ある
ワキにはエクリン腺とアポクリン腺が存在し、この両方の腺から汗が分泌されます。したがって、ワキからの汗は体温調節によるものだけでなく、緊張やストレスによる精神性発汗も含まれます。
精神性発汗の具体的なメカニズムはまだ完全には解明されていないものの、緊張や不安、驚きなどの精神的なストレスがトリガーとなり、発汗を増加させることが知られています。そのため、緊張する場面やストレスを感じる状況では、ワキからの汗が増えやすくなります。
緊張の時にかく脇汗と普段の汗との違いは?
緊張した時にかく汗は、体温維持とはあまり関係ない汗で、 「緊張汗」(精神性発汗)と呼ばれます。
また、暑いときや運動したときに出る汗を「温熱性発汗」と呼びます。
温熱性発汗は、体温や皮膚温度、運動などの身体的な情報を脳の体温調節中枢が受け取り、それに応じて全身で発汗する現象です。主にエクリン腺からの汗が関与します。このタイプの発汗は体温を下げるための生理学的な反応であり、上がった体温を調整する役割があります。
一方、緊張汗は精神的な要因によって引き起こされ、手のひら、足の裏、ワキなどの限られた部位から発汗が生じます。
このメカニズムはまだ詳細に解明されていない部分がありますが、精神性のストレスや感情的な変化に関連しています。
温熱性発汗は99%が水でできており、ニオイはほとんどしません。
それに対して、緊張汗はタンパク質やミネラルなどを含んだ脂質でニオイが強いという特徴があります。
そのため、緊張汗は、運動などした時にかく汗よりニオイがするということになります。
緊張汗が過剰に起こると、かえって日常生活ではマイナスで、悩みの種になることも少なくありません。
ワキガ・多汗症について
脇汗を止める方法として主に以下の4つになります。
・生活習慣の改善
・食生活の改善
・ストレスを避ける・解消する
・制汗剤を使う
・専門医に相談する
それぞれを解説します。
生活習慣の改善
発汗は、交感神経が活発になると増加する傾向があるため、交感神経の活動を抑える健康的な生活習慣が必要です。
たとえば、禁煙、アルコール摂取の制限、リラックスできるお風呂の入浴、そして十分な睡眠を確保することが重要です。
食生活の改善
食事内容によって、発汗を促進する可能性があるため、香辛料が多く含まれる料理や酸味の強い食品は控えるべきです。これらの食品は汗をかきやすくする可能性があります。
また、カフェインは交感神経を刺激し、発汗を増加させるため、コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどの摂取を控えることがお勧めです。
制汗剤を使う
制汗剤は、発汗を抑える効果を持つ薬剤です。
一般的に、塩化アルミニウムや硫酸アルミニウムなどが含まれた液体をワキの下に塗布またはスプレーすることで、汗の分泌を抑制することができます。
スプレータイプ、ロールオンタイプ、シートタイプなど、さまざまな形状の制汗剤がありますので、使用する場面に応じて選ぶことができます。
専門医に相談する
日々の生活で脇汗やニオイが気になる時間が長いと感じる方は、早めに一度専門医に相談してみましょう。
処方された制汗剤が効果を発揮しない場合、専門医であれば様々な治療法を提示でき、快適な生活を過ごせるようお手伝いすることができます。
マリアクリニックでも様々な脇汗やニオイの施術方法を揃えていますので、一度ご相談ください。
脇汗を一度の治療で改善する画期的な李療法 ミラドライとは?
ミラドライは、米国のMiramar Labs社によって2006年に開発され、2010年に日本に導入された、ワキガ・多汗症治療の革新的な機器です。
これまでのワキガ治療は、メスを使用して行う手術が主流でした。
しかし、ミラドライは脇を切開することなく、ワキガを効果的に治療できる画期的な方法です。
ミラドライはマイクロ波の水分に反応する特性を生かし、汗腺の水分へピンポイントで熱を加える設計になっています。
ミラドライの治療中には麻酔も使用するため、 激しい痛みが生じることはありません。また、冷却システムによって皮膚表面はしっかりと熱から守られているため、汗腺以外の組織は破壊されません。
1回の治療で完了し、傷跡が残らないため、誰にも知られずに悩みを解消できます。
一人一人に合った麻酔の方法や照射レベル・範囲で治療します。
ミラドライで脇汗の治療をすれば、脇汗・ニオイに悩まない日々を送ることができるでしょう。